純抵抗成分100%のヒータや白熱ランプなどは、電気エネルギーが100%有効に働きますが、モータやコイル・トランス類などの誘導負荷や容量性負荷などは、電気エネルギーが100%有効に働かない場合があります。それは電圧波形に対して、電流波形の位相がずれて電力が有効に利用出来ない状態が発生する為です。このとき見かけ上の電圧と電流で計った電力を皮相電力といい、実際に有効利用された電力を有効電力といい、無駄になった電力を無効電力といいます。力率は、位相ずれが無い(無駄な無効電力が無い)状態を100%(又は1)として電力の有効利用度を知ることが出来ます。誘導負荷では、位相が遅れ、容量性負荷では、位相が進みます。
通常動力機器を接続すると位相が遅れる場合、コンデンサー(進相コンデンサー)を接続して、進み位相で打ち消し合わせます。
当社の交流電子負荷装置EWLシリーズなら力率を任意に可変できます。