電力回生とは
高砂の電力回生技術は電力の有効利用の為、電池・コンバータ・発電機などの負荷試験で従来は電子負荷装置や抵抗負荷装置などで熱として捨てていた電力をAC入力ラインに返して同入力ラインに接続された機器が動作電力として再度利用出来るようにした方式や負荷装置の一次側電力として変換し再度試験電力として利用する方式です。

回生方式は、廃熱処理の為の空冷装置や水冷装置などが大幅に削減できますので装置が非常にコンパクトになり、発熱が少ないので工場内の冷却に使用する電力も大幅にカットします。
電力回生技術はCO2の排出を低減する環境配慮型製品です。
- EVパワーエミュレータ
Electric Vehicle Power Emulatorは電気パワートレイン各要素部品の挙動を模擬し、現実の電圧、電流、電力による試験環境を提供します。
→ インバータエミュレータ
三相モータを評価する可変電流、可変周波数(DC~500Hz)、可変位相の3相交流電源でモータ回生時はその電力を吸収しラインに回生しますので電力を無駄にしません。
→ バッテリーエミュレータ
二次電池やキャパシタと等価な動作をする回生型直流電源です。完放電間際や満充電状態、劣化した電池などの特定状態を繰り返し再現出できます。バッテリエミュレータに擬似充電された電力はラインに回生しますので電力を無駄にしません。
→ モータエミュレータ
PWMインバータ評価用の交流電子負荷/交流電源です。誘起電圧周波数をDC~1200Hz(4極永久磁石型 同期モータ18,000rpm相当)まで、0.01Hzきざみで可変。ベクトル制御によりモータインピーダンスの抵抗成分、インダクタンス成分を発生できます。供試体インバータの力行時の電力は、このモータエミュレータ内で高効率にライン側に回生されますのでエミュレーション時のエネルギーを無駄にしません。

- 電力回生型電池充放電試験
EV用や電力貯蔵用など大型の二次電池やキャパシタなど、評価時の大電力放電を高効率で商用電源ラインに回生します。充電用直流電源と放電用の電子負荷部は、双方向電源方式で1つで処理しますので、充放電切替時のノッチが発生せず、高速な立上りでもオーバーシュートやアンダーシュートが発生しません。

- 双方向電源(電力回生型 直流電源装置)
回生時の電力を熱エネルギーにせず、電力系統に回生することで、回生時に発生したエネルギーを有効活用できるためCO2の排出低減や放熱設備削減による設備コスト低減が行えます。

