過渡回復時間(transition recovery time)とは

電源装置の負荷電流の急変に対する出力電圧の瞬間的な影響度を表わすものです。定電圧電源において急激な負荷電流変動時に設定した定電圧状態に回復する時間を表記しています。


代表的な電源の過渡回復時間  (代表値:機種や構成により異なります)

 

種別・シリーズ名 過渡回復 容量 回路方式 測定条件
直流電源 ZX-S 1ms以内 400W-16kW スイッチング
定格負荷電流の50%~100%の急変に対して、定格出力電圧の0.1%+10mV以内に回復する時間(動的負荷変動)
HX 1ms~2ms以内 6kW-75kW
HX-S-G 1ms~2ms以内 6kW-120kW
FX 1ms以内 数kW-
KX-S 2ms以内 100W/210W
LX-2 1.5ms以内 約35W
GP,GP/R 約50μs
(代表値)
25W~数百kW ドロッパ
定格負荷電流の0%~100%の急変に対して ※機種により違いが有ります。数値はシリーズ平均的値です。
交流電源
直流出力可
AA/XⅡ 約50μs 2kVA-60kVA

リニアアンプ

抵抗負荷にて出力電流を定格の0%~100%まで急変させ、出力電圧が無負荷時の1%以内に回復するまでの時間(AVR-OFF:単相構成)
種別・シリーズ名 過渡回復 容量 回路方式 測定条件

※上記の過渡回復値は代表値です機種や構成、負荷条件により異なる場合がありますので個別機種については事前に営業にご確認ください。並列接続運転構成(マスター・スレーブやマスター・ブースター構成など)は変わる場合があります


→応答速度が速い利点

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